うまやのイエス。2005年12月21日 23:21


昔、幼稚園のお芝居でふられた役は、
イエス様が生まれた宿屋の主人だった。

正確には、
長旅を越えて来た、身重のマリア様を伴ったヨセフが、
部屋がいっぱいだと、いくつもの宿に門前払いされ、
その挙げ句、部屋はないけれど、馬小屋なら泊めてやる、
と言われた、その宿屋の主人である。

馬小屋で誕生したイエスは、
飼い葉桶の中に寝かせられた。

今朝、息子の幼稚園のクリスマスの会に出席したら、
同じイエスの降誕のお話で長男は羊飼いを演じていた。

僕も息子も所謂ミッション系の幼稚園なのだが、
40年もたって時間が呼び戻されるような気がした。
もの心ついてから、
自分はどうしてこんなにクリスマスに弱いんだろうと考えたけど、
やっぱりあの何年かの間、
毎日毎日朝から何度もイエス様にお祈りしたからだと思わざるを得ない。
日曜学校にも通っていたし…。

高校生の時、お祈りをしなくなった自分や、
元々お祈りをしないまわりの人のほとんどが、
それでもクリスマスに浮かれているのはまずい気がして、
聖書を朗読したり、研究したりする会に参加してみた。
聖書は読み物として最高に面白かったけれど、
どうにもしらじらしい会の雰囲気について行けなくて、
そのうち足が遠のいてしまった。

40年経っても、クリスマスには、
どうしてもわくわくどきどきしてしまう。
お父さんや恋人がサンタクロースじゃないことは知っているが、
サンタの存在は今でも信じている。
だから息子がサンタクロースを信じ続けられるためだったら、
どんなに陳腐な小芝居も打ってやる。

でも、いまだにクリスチャンではない。

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