今年の三月十一日に。2014年03月11日 12:03



誕生の歓びを
誰もが感じたことがあるから
生命はいとおしく 
召されるのは哀しいと知っています

僕らは歳月と共に鈍感になって
そうした機微は 希薄になっていきます

せつなく 苦しいことばかりあるけれど
なんとか切り抜けて 一年生きてきて
ほっとため息をつく
そんな句読点みたいなのが誕生日

やっぱり がんばってみて 良かったね
たまには 自分を褒めてあげよう って
小さく 打ち上げてみる のが誕生日

生命のいとしさと 召される哀しさを
あらためて心に刻むのが誕生日

あなたが 誕生日の意味を 思い出させてくれた
五十を過ぎた僕を 大真面目に祝ってくれた

いくつになっても 照れたりなんかせず
正々堂々 公明正大に 謳うように
祝ったり 祝われたりしてもいいんだ と

二月の末の あの日から 今日まで
この瞬間も 去年も おととしも
僕の魂は 震えっぱなしです

だから今日は 照れず 悪びれず
正々堂々と あなたの句読点を 打ち上げます 

そっちから こちらの様子は 見えてるのかな
テレビでは 朝から ずっと
今日が 特別な日 だと告げています

五十一回目の誕生日 おめでとう!

(四年前、僕の五十一回目の誕生日に
 あなたがくれたケーキです)

人生 邂逅し 
開眼し 瞑目す


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